ココウェルについて（3ペソココファーマー）

“WITH COCO FARMER”プロジェクト

フィリピンにおけるココナッツは、農業部門全体のおよそ1/4を占めるほど重要な産業ですが、土地所有者から農地を借りて営む小規模な小作農が多く、ココナッツの収穫量やココナッツの胚乳を乾燥させたコプラなどの市場価格が農家の生活を大きく左右します。

台風などの自然災害によって生産量が減少するとココナッツ農家の生活は困窮し、また元来貧しいため受けたダメージを回復するのは非常に困難です。近年ではエルニーニョ現象や台風の増加など自然災害の影響で、ココナッツの生産にも深刻な悪影響がでています。

そこでココウェルではフィリピンのココナッツ農家を支えることを目的に、“WITH COCO FARMER”プロジェクトを2010年10月より始めました。

このマークがついている商品を通販やお取り扱いのあるお店の店頭でお求めいただくと、お客様からお預りした代金のうち3ペソ（2021年1月現在：約6円。1個当たり）が「フェアトレード・プレミアム」として、ココナッツ農家のために利用されます。

フェアトレード（Fair Trade : 公平貿易）とは、発展途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みですが、フェアトレード・プレミアムとは、品物の代金とは別に支払われるもので、地域の経済的・社会的・環境的開発のために使われる資金のことです。

“WITH COCO FARMER”プロジェクトの基金は、ココナッツ農家のために新たな苗や肥料となる塩の購入などに当てています。

また、2013年にフィリピン中部を襲った大型台風ヨランダや、2017年のレイテ島地震、2020年のタール火山の噴火の被災地支援などの災害復興として、救援物資で利用させていただきました。

大型台風ヨランダではフィリピン中部のレイテ島やサマール島など、多くの島々で甚大な被害があり、1400万人以上の人が被災し、約400万人の人が家を失うなど、歴史上まれにみる大災害となりました。

実際に水井が足を運び、お米や肉の缶詰、魚の缶詰、マッチなど、食料を中心に配布いたしました。

マニラ近郊にあるタール火山の噴火に伴い、多くの方が避難生活を余儀なくされました。ここでも食料を中心に生活に必要な物資やマスクを届けました。

今後もフィリピンのココナッツ農家の生活安定のため、また災害に苦しむ地域の人々のために、皆様からお預かりする基金を有効に活用させていただきます。

→「タール火山の噴火から1年」代表ブログに掲載中です。