ココナッツの採取に猿を!?
「ベジワールド」というサイトで、ココナッツの実の採取を人間ではなく猿が行っていて、その猿は東南アジアのジャングルから野生の猿の赤ちゃんが略取されて、過酷な訓練を施され虐待を受けていると書かれています。記事の中ではタイでの猿の訓練所が紹介されていますが、インドネシアやフィリピン、ベトナムでもそのような猿によるココナッツの実の採取が行われているところがあるというような表現がされています。
これが事実であれば、堪忍できないことです。
ただ、結論から言うとフィリピンで猿を使ったココナッツの実の採取は見たことがありません。当然ながらココナッツオイルを始め、弊社のココナッツ製品すべてがそのような農場で作られたココナッツは一切使用していません。
フィリピンでは「マナンゲーティ」と呼ばれるココナッツに登ってココナッツの実や花蜜を採取することを専門にしている職人がおり、彼らが登って実を採取します。ココナッツの木には登りやすいように傷が間隔を空けてつけられ、そこに足をかけてするするっと登っていきます。
どこかの地域で猿を使ってココナッツの実を採取しているところが、事実あるのかもしれません。記事の内容は消費者の皆さんの不安を煽る内容で事実確認をどこまでしたのか疑問もありますが、生産地へ思い馳せていただく良いキッカケにはなったように思います。(ココウェル 代表取締役 水井 裕)