ココウェルの原点を訪ねて 第1回(全4回)
2015年8月16日、ココウェルは創立11周年を迎えることができました。日ごろココウェルの商品をご愛用いただき、応援してくださっている皆さまのおかげです。本当にありがとうございます。
現在21名のスタッフが働いているココウェルですが、スタッフみんなでフィリピンへ行って生産者と触れ合い、ココナッツへの知識をより一層深めるという、一つの目標がありました。今回全員でというわけにはいきませんでしたが、16名で8月26日~31日の6日間、フィリピンへの研修旅行が実現しました。
ほとんどのスタッフにとって初めてのフィリピン訪問。いろいろなものを見て、体験して、感じてきました。今回は、その一部を皆さまにご紹介したいと思います。
初めに訪れたのは首都・マニラです。いたるところで道路や建物を作る工事が行われていて、道路は常に渋滞しています。いわゆる「都会」なので、ココナッツの木はショッピングモールの一部に飾りとして植えられている程度でした。初日の夜は、ココウェルを現地で支えてくれている方々との会食でした。
私たちが訪問した翌日から「ナショナルココナッツウィーク」が始まったため、オープニングセレモニーとさまざまなココナッツ商品の展示を見学に行きました。
ココナッツ庁のアランコン長官のスピーチからセレモニーが始まります。
アランコン長官は、昨年11月に東京のフィリピン大使館で開催した「ココナッツランチョンミーティング」にもご参加いただきました。スピーチではその際のことも少し触れられていてとても感慨深かったです。
展示コーナーはココナッツを使ったさまざまな商品が展示されていて、日本の商品とのバリエーションの違いに驚きました。常夏でオイルが固まらないため、加工の幅も広いのだと思います。殻を細工して作った工芸品もありましたが、その細工の細かさは日本の伝統工芸品にも少し似ていました。
3日目、ココウェルの製品を作ってくださっている工場の見学をすることができました。すべての工程を見学することはできませんでしたが、ひと目見ただけでココナッツの実の良し悪しを選別できる名人がいて、悪い実は製造ラインに乗ってしまわないようにはじかれていました。
1つのラインに30人ほどの人たちが一斉に作業をしている様は圧巻です。発展途上国の工場というと環境が悪いのでは、というイメージを持たれがちですが、これらの工場は日本のそれにも引けを取らないほど、衛生管理が行き届いていました。本当にたくさんの方が携わって商品が完成し、日本に送られて皆さまのお手元に届いています。
次回はレイテ島訪問についてです。(文・森本)