ココナッツ専門店ココウェル

アメリカGallup社の2017年度世界幸福度ランキングで世界3位になるなど、フィリピン人は幸福感が高く、よく「明るい」「陽気」「フレンドリー」 といった言葉でイメージされます。実際、フィリピン人のその陽気な国民性に惹かれてフィリピンを好きになり、現地へ移住した日本人も数多くいます。

しかしそのイメージに反して、新型コロナウイルスの感染拡大によって自らの命を絶つフィリピン人が増えているという現実があります。2020年の自殺者は3500人を超えるなど、対前年比で26%も増えました。

コロナ禍での経済的な苦境が原因と考えられています。また、1年に渡る外出制限によってうつ病などの精神疾患の顕著な増加も見られるとのことです。

国民の9割以上がキリスト教徒(カトリック83%、その他のキリスト教10%)のため、その死生観からもフィリピンは自殺者が少ない国として知られていましたが、行動規制によって仕事を失った人たちが精神的に追い込まれて命を絶っています。

現在でも変異種によって新規感染者数が増えており、29日は1日の感染者が初めて1万人を超えました。また、同日から再びマニラ首都圏とその周辺の州が最も厳しい防疫強化地域(ECQ)に置かれ、店舗の営業規制や移動制限が強化されました。

このような記事を書くことは躊躇われますが、コロナ禍が鎮静化し、一刻も早く経済と雇用が回復することを願うしかありません。