人口の9割近くをキリスト教徒が占めるフィリピンでは、クリスマスは一大イベントです。それはキリストの誕生を祝う宗教上のお祝いとしても大切ですが、何より家族や親しい人と一緒に楽しい時を過ごせるというのが、フィリピン人にとって一番の喜びでもあります。

フィリピン 人にとって１年で最も大切なクリスマスですが、今年は新型コロナウイルスの影響でいつもと同じようにはできないようです。

フィリピン政府の新型コロナウイルス感染症対策の省庁横断タスクフォース（IATF-EID）は、クリスマスの風物詩でもあるクリスマスキャロルの禁止を発表しました。フィリピンでいう「クリスマスキャロル」とは、クリスマスシーズンになると子供たちがクリスマスソングを歌ってお菓子や小銭をもらうという習慣のこと。首都圏では、役所のクリスマスパーティーも禁止されました。

感染拡大を抑えるため外出制限などが行われているフランスとイギリスでは、クリスマスの期間を家族や親戚などと一緒に過ごせるように制限を一時的に緩和するというニュースもありました。しかし、世界的にまだまだ感染者が拡大している中で、今年はどこの国でも注意を怠れない我慢のクリスマスになります。