意外と身近に使われているココナッツ
ココナッツからできるモノというと、何が思い浮かぶでしょうか?
多くの方は「ココナッツオイル」や「ココナッツミルク」が思い浮かんだのではと思います。また、クッキーやアイス、香水や芳香剤、ココナッツカレーなどの料理やお酒など、ココナッツの香りがするものが浮かんだ方もいるかもしれません。
最近は食品を中心にココナッツ製品が増えていますが、実は昔からココナッツは日本の生活に欠かせないものになっているんです。
1、キッチンで活躍中のココナッツ
たとえばキッチンでは食器洗い洗剤にココナッツオイルが使われています。またタワシも実はココナッツの殻の繊維部分(中果皮)からできているものもあります。この繊維部分はコイアファイバーと呼ばれ、抗菌性に優れていることから車のシートのクッション材や足拭きマットなどに利用されています。
2、水や空気をきれいに
洗剤で食器を洗った水は排水溝を通って町の浄水場に流れていきます。浄水場では活性炭などを利用して水を浄化していますが、そこで古くから使われているのがヤシ殻活性炭です。冷蔵庫用の有名な脱臭剤にもヤシ殻活性炭が利用されています。
3、車が走る??
石油や石炭といった化石燃料の枯渇が心配な現代、植物等から作られるバイオ燃料が新たな燃料として注目されています。日本でもココナッツオイルからバイオディーゼル燃料を作る研究が進められています。フィリピンではバイオディーゼルを混ぜた燃料の使用を義務付けた法律もあります。将来的にココナッツオイルでトラックやバスが走る日が来るかもしれません。
ーTree of Lifeー「生活の木」と呼ばれるココナッツ
「ココナッツの木(ココヤシ)には99通りの利用法があり、100番目の利用法もやがて間違いなく見つかるだろう」
と昔から伝えられてきました。
生産国では、大きなココナッツの葉で屋根を葺いたり、繊維でロープを作ったり、樹液から生まれるヤシ酒(トゥバと呼ばれます)を楽しんだり、様々なかたちで人々の生活を支えています。
まさにココヤシが、Tree of Life(生活の木)と呼ばれるゆえんです。