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ココファンド フィリピンスタディツアー

7日間のフィリピン・スタディツアーへ!高校生インタビュー


ココウェルは2013年から認定NPO法人D×Pが主催する、さまざまな事情を持った高校生が海外ツアーに無料で参加するためのプログラム「ワールドチャレンジ募金」へ寄付をしています。2024年、春のフィリピンのスタディツアー7日間(認定NPO法人アクセス主催)に参加した高校生2名に感想を聞きました。

 

 


ゆいりさん 高校2年
大阪市

れおさん 高校3年
福岡市

 

▶︎ ツアーに参加した理由は?

ゆいり:前々から海外に興味がありましたが、母子家庭のため経済的に行ける環境ではありませんでした。無料招待のチャンスと聞いて応募しました。

れお:以前、家族でフィリピンを旅行し観光名所を回り、すごくいい思い出がありました。ツアーでは現地の人と交流し、貧困問題などを学べる機会があると知り参加しました。

 

▶︎ 印象に残った出来事は?

ゆいり:都市スラムのご家庭を訪問し、お話を聞きました。あるお母さんは癌治療中で、貧困や自分が死んだ後の生活を嘆いておられて。「子どものために長く生きたい」「子どものためならどんなことも頑張れる」と話す姿から、家族愛は国境を超えて共通なものだと思いました。

れお:スラムは暗くて怖いイメージでしたが、行ってみるとみんな優しくて明るくて、活気に溢れていました。サンチャゴ要塞では、現地の方から戦時中の日本軍兵士の残虐な行いが語られました。日本とフィリピンの歴史上の関係を知らなかったので驚きましたし、一緒に行った仲間と意見交換できたことが良かったです。

 

 

▶︎日本に戻って感じる、自分自身の変化は?

ゆいり:ツアーでは参加者と感想をシェアする時間が何度もありました。一人では気付けない色々な意見が飛び交うことが面白く、自分が話し合いをするのが好きだと気づきました。帰国後、母からは「よく喋るね」「明るくなったね」と言われます。

れお:自分の考えを言葉にするのが苦手です。でも、ツアーでは意見を否定されることなく、みんな真剣に話を聞いてくれました。思ったことを言葉にしたい気持ちが強くなりました。

 

▶︎ 今後の目標ややりたいことは?

ゆいり:フィリピンでは子どもへの性的虐待が深刻な問題になっています。特に貧困層は教育を受けられていない子どもも多く、そのせいで性被害が多くなっているのではと感じました。自分の身を守れるようになるため、子どもへの性教育をしていきたいです。

れお:まだ明確な目標はありません。でも、ツアーに参加して、日本とフィリピンの貧困の基準が違うことがわかり、何を貧困というのだろうと疑問が浮かびました。他の国も訪れることで、考えが深まっていくはずなので、たくさんの国に行ってみたいですね。

 

 

 

野田沙良さん 
認定NPO法人アクセス 事務局長
https://access-jp.org

フィリピンでの体験を経て、 2人が今イキイキしているのを感じられて嬉しいです。様々な体験をし、多くの人に出会うことは、ツアーの魅力です。加えて、みんながお互いの話に耳を傾け、安心して居られる空間こそがツアーの醍醐味だと考え、これまでツアーを続けてきました。二人もそれを受け取ってくれたとわかり嬉しいです。これからも頑張ってください。

 


今井紀明さん
認定NPO法人D×P 理事長
https://www.dreampossibility.com

ツアーは学校ではできない真面目な話をできる場でもあります。僕も高校時代は周囲に理解をされず、外に出ていたタイプでした。何かをしてみたい、海外に出てみたいと思ったら、積極的に大人に頼って欲しいですし、チャレンジして欲しいです。

 

水井裕さん
株式会社ココウェル 代表取締役
https://www.cocowell.co.jp/company/

今年から、提携先のココナッツ農家さん向けの奨学金制度を始める予定です。 今後、 奨学金を受けているフィリピンの学生と日本からのツアー参加者が交流する機会を設けられるといいですね。
現地で見て、感じたことがこれからの原動力
になるはず!応援しています!

 

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スタディツアー/海外ボランティア