ココナッツ専門店ココウェル

ココナッツ情報マガジン「ココナティスト」
COCONUTIST 2024・Summer

 

ココウェルと考える“SDGs”

ケミカルフリーの養蜂で、ミツバチと共生した持続可能な地球へ


「ココウェルと考える“SDGs”」公開インスタライブインタビュー。
今回は、株式会社ときつ養蜂園の時津佳徳さんをお招きしました。
持続可能な社会を目指し、蜜源豊かな山口県の里山で、農薬・抗生物質・除草剤を使用しないケミカルフリーな養蜂をしています。

 


interview:
株式会社 ときつ養蜂園 代表
時津 佳徳(ときつ よしのり)さん

福岡県小郡市生まれ。山口大学卒業・同大学院修了後に山口県警察官に採用されたが農業の夢に向けて退職。2015年山口市の新規就農者の認定を受け、養蜂を主体とした農業を開業。さらに菓子製造や飲食の許可を取得し、はちみつの販売だけでなく農産物を使ったスイーツや加工品等も販売、ミツバチや自然との共生を体験できるミツバチ観光農園もされています。

 

 

養蜂園を始めた経緯を教えてください。

 

ときつ養蜂園 時津:祖父が養蜂家で、一般社団法人日本養蜂協会の会長も務めていました。私の生まれは福岡ですが、子どもの頃から祖父が住む山口が好きで、山口大学へ進学。祖父から「農業は尊いぞ。ミツバチはいいぞ」という話を聞いていました。大学院を修了後、就職はせず農業を志しましたが、周囲の反対を受け一度は警察官に就職。その矢先、癌が見つかりました。食の大切さが身に染みて、1年間の抗がん剤治療を受けながら、食の大切さやオーガニックの勉強をしたんです。退院後、一念発起して、2014年から農業への起業活動を始め、2015年に山口市の認定を取得し、新規就農しました。

 

ココウェル代表 水井:ご自身の経験があり、難しいとされているケミカルフリーの養蜂を選択されたんですね。


時津さん:
美味しいはちみつを作るよりも、ケミカルフリーで養蜂をしたい気持ちが強くありました。ミツバチの飲み水にはFFCウォーターという特殊な水を活用し、ミツバチの持っているエネルギーを上げることにより、結果的に高品質なはちみつを生産できるようになりました。

 


ココウェル 鈴木:
はちみつはもちろん、クッキーやシフォンケーキなどのスイーツもどれも絶品です。


時津さん:
砂糖は使用せず、養蜂園なので甘味料はもちろんハチミツのみ、小麦粉の代わりに米粉、バターの代わりにココナッツオイルを使用しているので、シュガーフリー、グルテンフリー、かつトランス脂肪酸を減らした体に優しいスイーツです。使う米粉や果物、野菜も無農薬の自家製。でも、ココナッツは国産が難しい。そこでココウェルさんのオイルを使わせてもらっています。

 


養蜂家として解決したい課題は?

 

時津さん:飼育方法を知らないまま、自宅や会社の屋上で気軽に養蜂を始める方が増えているために、病気が蔓延し、プロの養蜂家が育てる蜂にも悪影響が生まれています。ミツバチを飼ってはちみつを得るのは、養蜂家にとってはあくまで副産物。苺やメロン、りんごなどの農家さんが受粉のために使う蜂を提供し、農業に貢献することが一番の役割です。

 

水井:今、ミツバチが減っているという話もよく耳にします。

 

時津さん:素人の方が安易にミツバチを飼育することで、病気が蔓延したり、知識のないままミツバチの薬を使いすぎることで効きにくくなったりと、悪循環が生まれています。日本養蜂協会も国と連携しながら法整備を進める他、一般向けの養蜂セミナーを開催し知識を伝えるようにしています。

 


鈴木:
ミツバチの存在が欠かせないからと言って、あちこちに巣箱を設置するのはよくないんですね。


時津さん:
ミツバチは、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類がいます。現在、プロの養蜂業者は基本的にセイヨウミツバチを飼育していますが、彼らはいまの地球環境では自生できません。養蜂家が手をかけないと、ミツバチはすぐに全滅し、ミツバチがいなくなれば農作物の受粉ができず、多くを輸入に頼らざるを得なくなるでしょう。「ミツバチがいなくなれば4年で人類は絶滅する」という仮説がありますが、実はこれはアインシュタインが言ったというのは嘘です。誰かが勝手に言い始めたことを都合良くアインシュタインにこじつけたのが真実です。 けれども、この仮説の内容としては、僕は正しいと思いますよ。地球の多くの植物の花粉媒介をしてくれるミツバチは、生態系のバランスを整えてくれる大きな役割を担っています。


水井:
養蜂家と聞くとはちみつ生産のイメージを持たれている方が多いですが、自然にも人間にも重要な役割を果たしているんですね。

 


ココウェルは2024年2月から農業を始めました!

 

水井:創業20周年の今年、大阪の能勢町にある畑をお借りして、ココウェルファームを立ち上げました。農場長は鈴木です。


鈴木:
10年ほど耕作放棄地だった畑約3反を開墾中です。無農薬で季節の野菜を育てていく予定です。


時津さん:
いいですね!色々なチャレンジをしたら楽しいと思います。ぜひ一緒に持続可能な農業を進めていきましょう。

【Instagram LIVE】

公開インスタライブインタビューは、ココウェルの公式Instagramアカウントでアーカイブをご視聴いただけます。

▶︎ご視聴はこちらから

 

ときつ養蜂園の詳しい情報はこちらからご覧ください。

ときつ養蜂園 ホームページ
https://beeslife-farm.com

Instagram
https://www.instagram.com/tokitsubeeslifefarm/

Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100064185633735