ココナッツ専門店ココウェル

ココナッツ情報マガジン「ココナティスト」
COCONUTIST 2024・Summer


Farm information

ココウェルファーム通信

 

 

20周年を迎える節目に当社では新たな試みとして
自社農園「ココウェルファーム」プロジェクトを立ち上げました。

 

ココウェルファームで野菜を作る理由

 

ファームを始めるきっかけは、2021年の本社移転に伴い、製造部門であるココウェルラボが誕生したことです。ココウェルラボではココナッツの原料をふんだんに使い、カレーや焼き菓子など様々な商品を生み出しています。『そこで使用する野菜を自分たちで作りたい』という想いと、農園の一部で「ヤシ殻土良改良剤」を使い、農業分野でのココナッツの可能性を自分たちでも広げていけたらという想いからです。

 


大阪の最北端で始めた農園

 

ファームは大阪府豊能郡能勢町にあります。能勢町は大阪府の最北端にあり、兵庫県・京都府と隣接しています。山に囲まれ自然豊かな場所で四季折々の風景が楽しめます。能勢町全域の約三分の一が農業振興地域ですが、人口減少、少子高齢化、農業を担ってきた世代のリタイア期で後継者不足などの問題を抱えており、7割の農家が今後10年以内に耕作できない状況になると言われています。 そんな能勢町でファームが借り受けた農地は全部で約3反(約3000㎡)あります。左右を山に囲まれた谷あいにあり、標高は約300m。ファームからは写真のような景色が広がっています。


ヤシ殻土良改良剤とは、ココナッツの実の外側の繊維部分を堆積・醗酵させて作られる天然有機物で、土壌改良剤として世界中で使われています。同じような役割で使われているピートモス(※)に比べても、優れた特性があるそうです。 ※ピートモス…苔などの植物が腐植(ふしょく)物質となって蓄積した泥炭(でいたん)を乾燥させたもの

 


微生物の力で野菜を育てる


ファームは基本的には炭素循環農法で野菜作りを進めていきます。農薬・肥料を使わずに微生物の力だけで野菜を育てます。個人的に2年前から吉田俊道先生の「菌ちゃん農法」を学び、野菜作りを始め、「本当に元気な野菜は栄養価が高く、農薬を使わずに育てても虫がこない」ことを実感しています。化学肥料なども一切使わず身の回りにある雑草や竹、もみ殻など、炭素分の多い有機物を使い土の中で糸状菌を増やし野菜を育てます。

 


野菜を育て、皆様と繋がる場所に

 

今年の2月から農地の整備を始め、草刈りや溝堀りを進めてきました。その後、竹やもみ殻、雑草集めを行い、今はひたすら土づくりの段階です。5月下旬にサツマイモを植える予定です。まずは野菜を育て収穫し、ラボを通じて皆様にココウェルファーム産の味をお届けできたらと思います。 将来的には観光農園としての展開も計画しています。収穫体験などを通じて、ファームを皆様と繋がれる場所にできればと思っています。

 

 

ココウェルファーム始動!スタッフブログ
https://www.cocowell.co.jp/blog/2024/04/03/1000/