ココナッツ情報マガジン「ココナティスト」
COCONUTIST 2024・Winter

「第3回 世界ココナッツ会議」レポート!　COCONUTIST 2024 Winter版

8月30日から3日間、フィリピン・マニラで開催された世界ココナッツ会議（World Coconut Congress）にご招待いただきココウェル代表の水井が参加してきました。会場の様子をレポートします。

世界ココナッツ会議は、UCAP（United Coconut Associations of the Philippines）というフィリピンにおけるココナッツ産業に関わる様々なセクターの連合体が主催し、ココナッツ庁や貿易産業省（DTI）がパートナーとして共催しているココナッツの一大イベントです。

世界中からココナッツの生産者や輸入者、研究者、医師などが参加し、3日間の開催期間中、ココナッツに関する様々な研究や健康効果などが発表され、また生産や市場に関する事例や製品の紹介などが行われました。

今回のメインテーマは『ココナッツの持続可能性』。「効率的で生産的なココナッツ農業」、「アグロフォレストリー」、「気候変動のココナッツ栽培への影響」などについて議論されました。

またフィリピンにおいては、マルコス・ジュニア大統領によってミンダナオの空き地に1億本のココナッツを植林するプログラムが発表されるなど、フィリピンにとっての重要な産業との認識が再確認され、研究開発の活性化や、苗の配布などココナッツ農家への応援プログラムも伝えられました。

また、関心が高かったのがココナッツのバイオディーゼル。すでにフィリピンのバイオディーゼルには2%のココナッツオイルが含まれていますが、最終的に12〜15%まで引き上げる目標が言及され、ディーゼルオイルの価格高騰と環境汚染の抑制を目指すことが発表されました。

今回、様々な角度からの発表を聞いて、ココナッツ産業が地球環境と地域の雇用創出において期待の大きい植物であることを、改めて実感しました。