成人の体は60兆、70兆もの細胞でできています。細胞の一つ一つは「細胞膜」で覆われています。
この細胞膜、何でできているか知っていますか??
答えは、「脂質(油)です」!
普段どんな脂質(油)を食べるか?によってカラダ(細胞)はどんどん変わります。
また人間の脳は水分を除いて約65%が脂質でできていると言われています。
摂り入れる脂質のバランスが、人や人の性格、体質、脳機能までにも影響するのです。
アブラを変えるとカラダが変わる!そしてアブラが人の脳を作ります。
だから脂質(油)はとっても大事な栄養素なのです。
身体のためだけでなく心のためにも「いい油を摂る」ということが何より大切です。
「いい油を摂る」には油の知識が少し必要となります。一口に「油」といってもたくさんの種類があり、それぞれの特徴があります。
動物性/植物性でも分類されますし、植物性の中でも、飽和脂肪酸/不飽和脂肪酸と分類されます。
さらには、不飽和脂肪酸の中でもさらに細かく、多価不飽和…一価不飽和…さらに、オメガ3・6・9…と分類されていきます。
種類が多くて何がなんだか…と把握するのが大変なので、まずは1つだけ気を付けて欲しいことをお伝えします。
<トランス脂肪酸を極力減らすこと>
トランス脂肪酸は天然の植物油にはほとんど含まれていません。
ですが、ココナッツオイルやパーム核油を除いたほとんどの植物油は「不飽和脂肪酸」で構成されており、
この不飽和脂肪酸は酸化しやすいという特徴があります。
そのためこれらの植物油に科学的に水素添加を行い「飽和脂肪酸」に変える方法がありますが、この過程で「トランス脂肪酸」が産生されます。
また水素添加しなくとも油を放置したり、長時間加熱することで酸化がすすみトランス脂肪酸が発生します。
<トランス脂肪酸のリスク>
・悪玉コレステロール(LDL)を増加させ、善玉コレステロール(HDL)を減少させ、心臓疾患や動脈硬化のリスクを高める。
・細胞膜の構造を不安定にするため、インスリンの分泌を妨害して糖尿病のリスクを高める。
・体内で大量の活性酸素を作り出し、ガンの発症リスクを高める。
・脳の動脈硬化も進み、脳梗塞や脳卒中などのリスクを高める。また認知機能の障害発生リスクも高める。
・子供の発育にも大きなダメージを与え、注意欠陥障害や注意欠陥多動性障害などを引き起こす。
2003年以降、多くの国でトランス脂肪酸を含む製品の使用を規制または禁止とする国が増えていますが、残念ながら日本ではまだ規制はなく、表示義務もありません。
特にマーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどには大量のトランス脂肪酸が含まれていて、これらを原材料にして作られた食品には注意が必要です。
でも日本で生活していると全てを避けることは非常に難しいことだと思います。
高級食パンと謳われて一見安全そうな食パンでも、原材料を見ると…マーガリンやショートニングと記載があったりもします。。。
揚げ油、炒め油、どんな油を使っていますか?
植物油は時間経過や加熱によって遅かれ早かれ「酸化」します。
種類によって酸化スピードは大きく異なります。
下記の表は色んな種類の植物油を空気を送り込みながら120℃で加熱し、脂肪酸が変性(酸化)する時間を計測したデータになります。
このデータからわかるように、ココナッツオイルは長時間の加熱を続けても他の植物油に比べて圧倒的に酸化しにくい結果となりました。
ココナッツオイルが、他の植物油に比べて群を抜いて酸化しにくい理由は「飽和脂肪酸」だからです。
植物油の中で主成分が飽和脂肪酸なのはココナッツオイルとパーム核油(パームオイルとはまた別)になります。
まずは加熱調理に使う油を「ココナッツオイル」に変えるだけで、体内に取り入れる酸化した油を減らすことができるのです。
日常使いするなら、おすすめは「有機プレミアムココナッツオイル」。
ココウェルでは3種類のココナッツオイルを販売していますが、一番おすすめのオイルです。また一番売れているオイルでもあります。
その理由は、万能使いできるから!
ココナッツ特有の甘い香りが全くしない無香オイルです。
なので揚げ物、炒め物、バターの代わりとして様々に使えるのです。
まずは1ヶ月!1ヶ月だけでもお試ししてみてください。
きっと何かしらの違いを感じていただけると思います。
油を正しく選ぶことは、自分や家族のミライへの投資です。
<ココナッツオイルはオメガ何??>
オメガに分類されるオイルは「不飽和脂肪酸」です。そのため、ココナッツオイルにはオメガには分類されません。
不飽和脂肪酸の中でも、さらに一価不飽和脂肪酸/多価不飽和脂肪酸と分類されますが(本当に難しいですよね…)多価不飽和脂肪酸は体内では作れない必須脂肪酸です。
多価不飽和脂肪酸は、アマニ油やえごま油、青魚に含まれる油などのオメガ3と、ごま油、大豆油などに含まれるオメガ6に分類されます。
現代の外食産業ではオメガ6が過剰になりがちです。
ですので、オメガ6は意識して摂る必要はそんなにありませんが、オメガ3は積極的に摂りたい油の一つです。
でも、オメガ3は空気や光、加熱であっという間に酸化してしまう特徴があります。
ですので選ぶ際は
・遮光瓶に入っている
・1ヶ月程度で使い切れる量を買う
を心掛け、加熱せずにお早めにお使いくださいね。
―――まとめ
■加熱調理には酸化に強いココナッツオイルを。
■オメガ3オイルは加熱せず早めに使う。
(スタッフ:すずき)
●ココナッツオイルで、ご飯のカロリーが減る?!
https://www.cocowell.co.jp/blog/2022/03/03/4507/
●ココナッツオイル食用と化粧用の違いは?
https://www.cocowell.co.jp/blog/2021/04/07/2748/
●MCTオイルとは!?
https://www.cocowell.co.jp/blog/2021/01/12/1016/
●ココナッツオイルプリングとは?
https://www.cocowell.co.jp/blog/2020/03/19/1018/
●中鎖脂肪酸(MCT)の抗菌・抗ウイルス作用の仕組み
https://www.cocowell.co.jp/blog/2020/03/13/1015/