8月7日は「バナナの日」- バナナについて(その1)
今日、8月7日はバナナの日。日本バナナ輸入組合が「8(ば)7(なな)」の語呂合わせで「バナナの日」に制定したそうです。
先日、Clubhouseでもバナナのお話をさせてもらいましたが、バナナの日にちなんで簡単にまとめてみたいと思います。
日本人が最も食べている果物はバナナで(2位はりんご、3位はみかん)、輸入されている果物で最も多く重量ベースでなんと59%(106.8万トン)もを占めています。(2位のパイナップルは15.7万トン、3位のキウイフルーツは11.3万トン。2020年財務省貿易統計より)
バナナといえば、フィリピンを思い浮かべる方が多いと思いますが、日本に輸入されるバナナのおよそ8割がフィリピン産で、その他ではエクアドル やメキシコとなっています。(2019年財務省貿易統計より)
フィリピンのバナナは、98%がフィリピン南部のミンダナオ島で生産されています。ミンダナオ島はルソン島に次いで2番目に大きい島で、土地の約3分の1が農業に利用されており、フィリピン全体の輸出用作物の30%、バナナやパイナップル、カカオなどについては80%以上がミンダナオ島で作られています。
バナナはバショウ科の多年草で、2~10mほどの高さになります。茎に見えるの偽茎(ぎけい)と呼ばれ、実際は葉鞘(ようしょう)が重なっているだけでとても脆く、台風の影響をもろに受けます。そのため台風がほとんど来なかったミンダナオ 島で広く作られるようになりました。
フィリピンからバナナが輸入される前までは、台湾からが大部分でした。初めて台湾からバナナが輸入されたのは1903年で、当時の台湾は日本の植民地でした。
当時のバナナはバナナはとても高価で、今の価値では1本およそ1,000円ほどと言われています。戦後になってフィリピンからの輸入が増え、IMF(国際通貨基金)の要請でバナナの輸入が自由化された1963年以降、増加の勢いが加速しました。