ココナッツ専門店ココウェル

フィリピンでは毎年8月なると、Philipppine Coconut Authority(PCA:ココナッツ庁)主催で”Coconut Week(ココナッツ週間)”として数日間のイベントが開催されています。1987年から毎年開催されており、一昨年からは”World Coconut Congress(世界ココナッツ会議)”として世界中から研究者や医者、製造者が集まってココナッツに関する研究発表や製品紹介をする大きなイベントが開催され、今年もこの時期に第3回目が開催される予定でした。

私も創業時から毎年必ずこの8月に行われるココナッツ庁主催イベントに参加していましたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止のため世界ココナッツ会議は早々と中止が発表されていました。

変わって今年はココナッツ月間として、この8月5日からおよそ1ヶ月にわたってセミナーや料理講座など様々なプログラムがオンライン上で行われます。

今回のテーマは “Masaganang Niyugan Tungo sa Kaginhawaan.”。意味は「繁栄に向けた豊かなココナッツファーム」といったところです。今年は多くのココナッツ農家がコロナ禍の影響を受けています。今回のココナッツ月間の目的は、影響を受けたココナッツ農家や生産者のためのプロモーションであることは間違いありません。

また、フィリピンでは研究者によるバージンココナッツオイルの新型コロナウイルスへの効果が期待されると発表され、保健省主導で患者への治験が行われるなど、フィリピン国内でバージンココナッツオイルの健康効果に注目が集まり需要が増えています。

ココナッツ庁のBenjamin Madrigal Jr長官が「ココナッツが我が国の経済と国民の健康に貢献する有望な産業であるという、人々の認識を高めることを目的としている」と述べるなど、これまで主に輸出産業であったココナッツ製品の国内消費を促す目的もあったと思われます。

フィリピン国内でもココナッツの魅力をご存知ない方が本当に多いとこれまでも感じてきました。今回のコロナがきっかけで、より多くのフィリピン人が自国の主要産業であるココナッツの魅力に気づき、ココナッツ産業がの裾野が広がればと思います。

 

写真は昨年の第2回世界ココナッツ会議