フィリピンで失業者140万人。
今日から5月。5月1日はメーデーで労働者のための日。
しかし、今年は新型コロナウイルスのパンデミックで、世界的にも失業者が増加しています。フィリピン労働雇用省(DOLE)は4月26日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で140万人の失業者が新たに発生したと発表しています。昨年2019年の失業者数は全体で226万3,000人。今年はこれを大きく上回ることが予想されます。
失業者が発生した事業所のうち90%が労働者に対して1人当たり5,000ペソ(約1万円、1ペソ=約2.1円)を支給するフィリピン労働雇用省(DOLE)の補助制度(CAMP)を活用したようですが、失業者の発生を防ぐことはできていないようです。
フィリピン政府は、4月30日を期限としてマニラ首都圏を含むルソン地方全体を対象に実施している外出禁止や公共交通機関停止といった広域隔離措置(ECQ)について、5月15日まで期限を延長すると決定しています。ECQの延長により、さらなる失業者の発生が懸念されています。
また、海外で働く在外フィリピン人労働者(OFW)が1,000万人を超えると言われています。世界的な経済の停滞でOFWも失業や休職で収入を失い、現在のところ23万人以上が資金援助を求めているようです。