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2018.01.23
椰子は椰子でも…

「ヤシの実」と聞くとココナッツ(ココヤシ)のイメージが強いと思いますが、実はヤシ科の植物は3000種類くらいあると言われています。

ヤシ類は人類が誕生するよりももっと前の1億2000万年前の白亜紀に発生したと言われています。

熱帯から亜熱帯にかけて広く分布していて、熱帯地方の人々にとてかけがえのないものになっています。

今回はその代表的なものを順番に紹介していきたいと思います。

 

●アブラヤシ(Elaeis guineensis)

一般的にはパームヤシとも呼ばれ、ココヤシとよく混同されます。赤い実をつけ房状になっています。現在では油を採るためだけに生産されていることが多く、マレーシアやインドネシアで商業用に大規模なプランテーションで育てられます。その果実から採れるパーム油やパーム核油は世界的に出回る代表的な植物性油脂として、インスタント食品やスナック菓子、マーガリン、アイスクリームや洗剤などに利用され、私たちの身の回りにあふれています。
パーム油やパーム核油は実を収穫してから24時間以内に搾らないと品質が落ちてしまうので、大規模なプランテーションと搾油工場がセットになっている場合が多くなっています。
そのため熱帯雨林の伐採が行われ、森林破壊の原因にもなっています。そこに住むオランウータンが絶滅の危機に立たされたり、ゾウの生息地が奪われたりと社会問題にもなっています。


●カルナウバヤシ(Copernicia cerifera)

南米、特にブラジルで多く生育します。乾季になると葉から水分の蒸散を防ぐために表面から蝋がでてきます。天然の植物ロウの中では最も融点が高く、固さがあるため化粧品原料としても利用されています。

ココウェルの「オーガニックココリップ」にもカルナウバロウが使われています。

●サトウヤシ(Arenga pinnata)

名前の通り、砂糖が採れます。インドからマレーシアで栽培され、15m~20mほど幹の上に付ける花序の蜜を煮詰めると砂糖が採れます。

ココヤシから採れるココナッツシュガーと区別するために、「アレンガシュガー」と呼ばれることもあります。

 

●ナツメヤシ(Phoenix dactylifera)

紀元前6000年から栽培されていたと言われ、旧約聖書にも登場し、「神の与えた食べ物」や「エデンの園の果実」と語り継がれるほど、太古から貴重な栄養源とされてきました。
北アフリカや中東で広く栽培され、果実は直径2~3㎝、長さが5㎝ぐらいの楕円形の大きさで、一房で10㎏を超えるものもあります。熟度によって赤、橙、黄、えんじ、黒っぽいものと様々な色があります。日本では「デーツ」と呼ばれドライフルーツでお馴染みです。


●ニッパヤシ(Nypa fruticans)

海水と淡水が交わる湿地を好み、別名「海ヤシ」とも言われます。現地ではウォーターココナッツとも呼ばれています。水の中に根を張って地上すぐから大きな葉を空に向けて伸ばします。
葉は硬くその特性を活かして家の壁、小屋、畜舎、屋根を葺く材料など幅広く使われています。
果実はこぶし大のイチジク型の実が10個くらいかたまって房になります。

花序の蜜からは、サトウヤシやココヤシ同様にヤシ酒や砂糖を作ることができます。

 

●ワカバキャベツヤシ(Euterpe oleracea)

ブラジル・アマゾンが原産の植物で栄養価の高いスーパーフードの一つとして、ブラジルでは大昔から伝統的な健康食品として利用されてきました。
日本では「アサイー」として知られています。
アサイーは果実がブルーベリーと似ているため、ベリー系の植物と勘違いされていますが、ココナッツと同じヤシ科の植物です。抗酸化物質を豊富に含み、ドリンクやスムージーの原料としても人気があります。

 

●ココヤシ(Cocos nucifera)

ココナッツでお馴染みのココヤシは、アジアや太平洋、アフリカ西海岸、中南米や南米など赤道を挟んで南北25度以内に集中して分布しています。

木の高さは通常20~30mあり、幹の太さは大きいもので40㎝ほどになります。
良質なココヤシが育つ条件としては平均気温が25℃~27℃必要で、さらに日照時間は年間で2000時間以上、年間降雨量は1500~2500mm必要です。
日本ではこれらの条件を満たすことができない為、栽培は難しくなっています。


フィリピンでは昔から「ココヤシの木があれば家族が一生食べていける」と言われるほど生産性が高く、木も葉も実も、全てが捨てるところなく活用されます。

木や茎葉っぱの部分は家などの建材や家具作りに使われ、実の外側の繊維はロープやたわし、マットになります。日本でもお馴染みの亀の子タワシもココヤシの繊維で作られています。

果実の内側の内果皮と呼ばれる部分は、食器やアクセサリーの他、ヤシ殻活性炭として上下水道の浄化に利用されています。

そして果実からは、ココナッツウォーターやココナッツオイル、ココナッツミルク、デシケイテッドココナッツ(乾燥フレーク)、ココナッツファイバー(ココナッツフラワー)などが作られ、ココヤシの花蜜からはココナッツシュガーやココナッツビネガー、ヤシ酒、酢などが作られます。

またココヤシは生育環境においても自然や生態系に優しい植物です。
背が高く適度な日陰になることや、根が幹周辺に集中していて横に広がらないことから他の植物の邪魔をせず共生が可能です。ココナッツの木の下では、バナナやマンゴーの果物やコーヒーやカカオなどのマメ科の樹木、キャッサバやサツマイモ、かぼちゃなどの野菜や香辛料、ハーブなどの栽培も行われています。また鶏などの家禽の飼育も行われ、生態系が守られています。
また地中のミネラル分を栄養素として成長し、生育には農薬や化学肥料を使わずに育てることができます。

 

 


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